いわゆる手入の始まりかたは数種類あります。
1・現在ある庭を(庭木を手入れする)
2・自分自身が作庭させて頂いた庭を手入する。
1の中には・・・
今まで道理(形や大きさ、雰囲気を変えずなぞる様に手入するやり方や
本来構成したかったであろう空間に戻すように小さくすべきものは小さく、大きくあるべきものはそのままでなど。
他にもともかく小さくや、必要に応じて樹木を伐採したり抜いたりなど、一度限りで終わってしまう手入もあります
そんな意味もあってお見積りの際は必ず現場を観て、施主さんと対話して行うようにしています。
今回は2の自分が作庭した庭のお手入れの話です。
今回の庭は作庭して一年ちょっと。
工事期間が長かったので植栽して二年くらいたっているのかな。
庭師の仕事は工事が終わって終了ではなく、生き物(樹木)を扱う
関係上その後もメンテナンスを通じて施主さんとのお付き合いが続いて行くことが殆どです。
こちらも終了後もちょくちょく立ち寄らせて頂いているのですが、改めて正式に手入がスタートしました。
先ずは迎え入れの空間であるこちらを本日作業。
引き込むように創ったアプローチも周囲の下草も含めチェックして
全体の樹木のバランス、成長を考えながら・・・手を入れてやります。
前庭はこんな雰囲気です(完了後)
同時に場に合うよう創らせて頂いた物置のチェックも。
物置は苔屋根なんでそちらも
全て順調かなと、施主さんとの会話も含めたコミュニケーションをとることによってこの庭の今を理解しながら手入に入らさせて頂いてます。
最後は先日の雨降りの事もあって排水溝の掃除を・・・
うちにとっての手入とはただ植木を切るという意味ではなく、庭空間全体に手を入れる。
そして施主さんとのお付き合いが始まって行く。
そういう解釈で捉えております。