隅から隅まで綺麗に手を加える事によって成立する庭もあれば。
メリハリをつけ適材適所に技術や知識を生かし手を加える
事によって成立する庭もあるだろう…
先日伺わせて頂いた庭は。
宅地化の進む住宅地に残された広い池のある古い庭。
年間を通して管理に通わせて頂いている。
かってのこの地域の地形を活かし創られた庭。
当時の街の面影を残しつつ歳月と共にゆっくりと自然に帰りつつある様に思う。
今回は夏に伸び放題になってしまった草や芝を刈りに。
生活動線や住宅周りはきっちりと…
そしてそこから逸れた場所に所々藪を残してやる…
秋の訪れを告げる音色を奏でる虫たちの住まいになるよう
追い払いながら作業を進めた。
刹那的な素材?であるかもしれないけれど
秋の虫たちもこの庭の大事な構成要素の一つだと感じる
手入れの方法は一つでは無く、基本的なしっかりした
考えさえあれば、その庭、その時、に合わせた様々な
方法論があっていいと私は思う。
技術や知識は適材適所に使わないとエゴになりかね無い。
自然との接点を繋ぐべくエコを踏まえた方法論で
手入れは考えていけばいいと私は思います。